院内迅速検査が可能な項目(採血後、約30分必要) |
項 目 |
何を見るか |
総ビリルビン |
胆汁に含まれる色素で、肝臓や胆道の病気などで上昇する
基準値の2〜3倍以上で黄疸が出現する |
総蛋白 |
血液中に含まれるタンパク質の総量
脱水・慢性の炎症で高くなり、肝臓・腎臓の疾患、栄養不良で下がる |
AST(GOT) |
臓器や筋肉に含まれる酵素
肝機能障害、急性心筋梗塞、筋肉系の障害、アルコールで高くなる |
ALT(GPT) |
主に肝臓に多く含まれる酵素
肝機能障害で高くなる |
γ−GTP |
肝臓、腎臓、膵臓に多く存在する酵素
アルコールや薬剤による肝機能障害により高くなる |
LDH |
全身の組織に分布する酵素
肝臓病や心臓病、血液や筋肉の病気などで高くなる |
アミラーゼ |
膵液や唾液に含まれる消化酵素
膵臓の病気や耳下腺炎、腎機能異常で高くなる |
CK |
筋肉に多量に存在する酵素
筋肉の損傷、急性心筋梗塞で高くなる |
総コレステロール |
HDL-コレステロール + LDL-コレステロール + 中性脂肪の5分の1
肥満や飲酒、運動不足などの生活習慣、遺伝的な要因で高くなる |
HDL−Cho |
『善玉コレステロール』 動脈硬化を防ぐ働きがあり、高い方が良い
糖尿病や痛風、喫煙で低値となる |
中性脂肪 |
腸で吸収された炭水化物や脂肪から生成される
食事や飲酒、肥満の影響が大きく、高くなると動脈硬化になりやすい |
LDL−Cho |
『悪玉コレステロール』 動脈硬化を進行させ、低い方が良い
脳梗塞、心筋梗塞等の動脈硬化性疾患の原因となる |
尿素窒素 |
タンパク質の老廃物で、腎臓から尿に排出される
腎臓病や脱水、消化管出血で高くなり、肝不全やタンパク不足で低くなる |
クレアチニン |
筋肉で使われたタンパク質の老廃物で、腎臓から尿に排出される
腎臓病や尿路結石、脱水で上がり、痩せや妊娠で下がる |
尿酸 |
タンパク質のもととなるプリン体が代謝されてできた老廃物
尿酸が結晶になり、関節や筋肉に溜まると痛風発作をおこす |
Na,K,Cl |
血液の浸透圧や酸性、アルカリ性などに関係するイオン
水分の過剰・不足、腎機能障害、呼吸不全などでバランスが崩れる |
血糖 |
全身の臓器のエネルギー源となる
糖尿病により血糖が高い状態が持続すると、動脈硬化性疾患の原因となる |
CRP定量 |
炎症により体の組織が壊れると高くなる
炎症性疾患の程度などを判断する |
BNP |
心臓に負担がかかると分泌されるホルモン
心不全を来す疾患(心筋梗塞、弁膜症、不整脈、重症高血圧)で高くなる |
白血球数 |
体に入った細菌などを排除し、人体を病気から守る働きがある
細菌感染や外傷、喫煙、血液疾患などで高くなり、ウイルス感染で低くなる |
赤血球数・血色素量・ヘマトクリット・MCV・MCH・MCHC |
酸素の運搬を担い、赤血球が減少した状態を『貧血』という
それぞれの値で、貧血の原因や種類を予測する |
血小板数 |
出血を止める働きがある
血液疾患や肝硬変で低くなり、多血症や感染症で高くなる |
PT−INR |
ワーファリンによる抗凝固療法の効果を判定し内服量を調整する
治療中は 2.00 Ratio 前後を目標とする(主治医に確認) |
呼吸器感染症検査 |
・マイコプラズマ抗原検査 ・インフルエンザウイルス検査
・溶血連鎖球菌抗原検査 ・肺炎球菌抗原検査 |
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迅速検査は、各種急性疾患の状態判断の為に行っており、より詳細なデータを
ご希望の方は、外注検査をお勧めしております。 |
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